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「おっさんkawaii」とは……

 「BL」という言葉が軽く地球を何周かし、「slashはスタトレから始まった」だの「いやいや、清少納言パイセンが『公達と随身萌え』とかかけ算割り算やっておられたうちのほうが先」だのなんだかんだ言って、世界中のslasher/腐女子と握手☆なことになってきてる今日この頃ですが、どうも、なんか引っかかる、まだ、世界に共有されてないんじゃないかという概念があります。
 それが「おっさんkawaii」。

 いや、「イケおじのかけ算割り算で萌える」というザックリした意味では共有されてるとは思いますが、精査していくと、どうも、なんか欠けてるかんじが……。
 それをヒシヒシと感じたのは、『Mr.Holmes』レビューにおける真田広之さん全面スルー。
 はじめは日本人マイナーだから、とか、ネタバレにつながるから、とか、そういうことかなーって思ったんですが、どうやら、真田さんのロリみをどう受け取っていいか処理し切れてないんじゃないかということに思いあたった。
 確かに広島の街の描写はアレだし、山椒の扱いとか日本だけじゃなく中国でもネーヨという感じだし、そういう色々はあるにしても、真田さんの役柄めっちゃくちゃ重要だし、そのように描かれていたのに全面スルーは不自然。
 30代とおぼしき役で、亡き父についてホームズから話をきいてうれしそうな顔をしたりがとてもナチュラルにういういしいんですが、「55歳でこのかわいみ……」というのを、素直に「かわいい」と思えなかったのかも。

 「kawaii」も、すっかり定着し、ピエール・エルメが「今回のテーマは"kawaii"です」とか真顔で言って、新作マカロンをお披露目するこの世界。
 しかーし、まだ、「kawaii」の広さ、深さは伝わりきってない!

 たとえば、『キングスマン』随一の美人さんといえば、コリン星人演じるハリーなわけですが、グスマン関係のかけ算ではハリー右側は、あんまり見かけない。(tumblerの絵ぐらいしかチェックしてないんで、偏見ですが)
 年上が左側って、リアル芸の「お約束」ではあるんでしょうけれど、ファンタジーに生きるわれわれは、より、美味しいものを探求するべきでは?
 年上が50代でも、年下攻め、たのしいのに……もったいない

 アイボリーの『最終目的地』で、「んんん?」と、真田広之のロリみにやられて以来、自分のなかでの「おっさん萌え」の深化を感じていただけに、このあまりの反応の薄さに「?」となったのでした。(『最終目的地』のときは当時49歳の真田さん、アラサーだけど20代だと思われる青年役。私の永遠のアイドル、シャルロット・ゲンズブールよりもナチュラルに若い役を演じてたのですよ。ドッキリ)
 そう、オーバー50のおっさんでも、可愛いものはkawaii。
 その感情に名前をつけてあげよう、「萌え」だよ「MOE」なんだ!……的な気分。

 ミラクル可愛いおっさんと言えば、ジェット・リー先輩がいますが、彼は『ダニー・ザ・ドッグ』とかいう狂気の萌え映画に出ています。
 こういうのがわかっちゃうところはリュック・ベッソンの野郎の才気を感じます。ち。
 しかし、アイボリー、そして、コンドンと「真田さんかわいいよね♡」と共有された萌えは十分に世間に伝わってない。『Helix〜黒い遺伝子〜』で、これでもかとしつこく展開された「真田さんかわいい劇場(毎回、泣いたり、怪我したり、脱いだり、日本刀振り回したり見せ場たっぷり)」が見事に視聴者掲示板ではスルーされていたし。
 いや、真田さんの可愛さが伝わってない、ということが言いたいんじゃなくて、「50代のおっさんに萌え萌えする」という概念が伝わってない、ということが言いたいんですよ。

 ということで、「オーバー50のおっさんもkawaiiでくくれる。萌えられる。年下攻め万歳」ということをグローバルにシェアして、世界中の萌えの総量を増やしたい……かように思うわけであります。

(追記)ショーンについても書いておかないと。ショーン・ビーンさん(57)もまた、超可愛い萌えるおっさんですが、シャープだったりしたせいで、「硬派」とか本人も思ってるフシもあり、「kawaii」をファンもしっかりつかんでない感じ。
 『Pixel』でブライアン・コックスおじたんと抱き合って「キャーッ」ってシーンも、ショーン本人はオモシロだと思ってるフシがある。あれは「むやみに威勢良く号令とばしまくる」のも含めて、可愛い。kawaii。
 ショーンの可愛さを理解してる人が制作陣にいるんだな〜と、ホッコリするとともに、それがファンもふくめて十分に伝わりきってないのがもどかしい……

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