このごろ見たアレコレ

 前回の『ローグ・ワン』はベイズとチアルートに1億点!
 につづいて、最近みたアレコレについて、短い感想を。
 ネタバレ満開ですお。

 (畳みます)

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BENT

 7月に世田谷トラムシアターで『BENT』をみました。
 翻訳の演劇は、ホンをそのまま横から縦にしただけじゃ表現できない色々(黒人差別とかそういう要素)があったり、逆に日本に置き換えたのがこじつけっぽく見えたり、どうも半信半疑なところがあったのよね。(※個人の感想です)
 それで、マックス:佐々木蔵之介、ホルスト:北村有起哉という鉄板なキャストでありながら、ビクビクしてたのですが、先に見た人達が「しんどい」を連発するようすに、素直に期待しながら劇場に向かいました。
(ネタバレあるので畳みます)

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『Helix』に釣られる3つの理由

(※意味もなく最近ありがちなタイトルをつけてみた)

 ゾンビ+密室ホラー+感染症……

 いま、BSのDlifeで放送している『Helix~黒い遺伝子~』。近々レンタル&セルの円盤がでますよ。そしてUSでは第2シーズンが始まっていて、なかなか好調。
 このドラマ、実はスゲー曲者なんです。

「新しいものは何もない。だが、語り口が巧みで引き込まれる。特に真田広之がいい」というレビューがあったけれど、まさにそれに尽きる&いや、それ以上。

 大変なんすよ。

 公式による渾身の「真田広之萌えドラマ」

 どうも制作サイドは確信犯的に「見てる人が真田広之のことを考えて悶々とするドラマ」を目指しているようなんです。

 それなのに、この「どんな困難(なシチュエーション)も乗り越えてきた、歴戦のslasher」が、妄想・捏造しにくくて手も足も出ない

 現在、第1シーズンのエピソード7までみた段階での感想です。

 

(以下、たたみます)

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おそろしいこと(『愛、アムール』簡易感想)

 ミヒャエル・ハネケの『愛、アムール』をずいぶん前にみたのだけど、感想を書くはずが書いてないようなので、旅行の話を書く前にこちらを。
 「ハネケで老老介護」とくれば、ハッピーエンドはありえないことはわかっていますが、この映画の読後感は「結末はどうあれ、過程が映画だ」というものでした。

 この後、たたみます。


 

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『キングコング対ゴジラ』とPJ

 『ゴジラ』第三作『キングコング対ゴジラ』(1962)は、まさかのラブコメ回でした……。

 この作品は東宝がキングコングの権利者であるRKOに当時としては破格の契約料(8000万円の価値がわからぬ)を払った、正式なキングコング作品なんだそうです。これマメなw

 以下、中途半端なネタバレ。

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驚きの

 なんということでしょう……!
 昨年に引き続き、大河ドラマを見ています。しかも、毎週w

 今年はいまから断言しますが、留保無しで面白いです。よくできています。
 ホンがいいと役者さんものびのび無理なくやれていいですねえ。
 見る方も安心してみています。

 と、いうわけでー、興味ない人にはどうでもいい雑感いきまーす。

 今のところ(西郷頼母の年齢問題以外は)、皆よくはまったキャストだと思ってみてます。
 どの役もよいのですが、特にお気に入りは、強い強いプレッシャーに毎回涙目の松平容保公でしょうか。
 あと、すんばらしい肉体美を披露してくれた西島……じゃなくて、山本覚馬も素敵です。今後の「仕事は立派だけども、私生活はグダグダ」という展開に備えて、クズメンでも憎めない男を演じるのが得意な西島さんが生きるでしょう。
 そして、覚馬といえば、あの人……。

(とりあえず、もったいつけて畳みます)

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原文ほぼママ…(『ベニスに死す』感想)

 先日、銀座でヴィスコンティの『ベニスに死す』を見て参りました。

 「ニュープリント」と言うふれこみだったけど、全然、ニューじゃなかった。特に音楽(マーラー「第5交響曲第三楽章」)が切れるなど……orz

 でも、そんな条件でも、やっぱり見る甲斐のある映画。
 ヴィスコンティの完璧主義がぐいぐい伝わる一本でした。

 で、○十年前に初見のときとは印象が違ったりもした。大人になってわかることもあるのね。

(以下、再見して気がついたことを取り留めなく……長くなるのでたたみます)

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「可愛げ」は大切(「アザー・ガイズ」感想)

 すんごい待ってたこの一作、ウィルフの「アザー・ガイズ〜俺たち踊るハイパー刑事〜」。
 じつは一月以上前にみてきてたんですが、原稿で生活が塗りつぶされていたため出遅れ、こんな時期に……。でも、DVD発売を前に「皆さん、見て下さい」と、最後のお願いにやって参りました(変なテンション)

 ウィル・フェレルが出れば何でも「俺たち〜」って付けるのやめてほしいけど、今回の「アザー・ガイズ」みたかったんで、もう、公開されただけありがたい
 ウィル・フェレルで「刑事もの」ってことであれば、どんな捻りをくわえてくるのか、ワクワクしていたこの一作。

 舞台はNY。
 スター刑事のハイスミスとダンソンが、毎回、ド派手なアクションで活躍するんだけど、これが、また……サミュエル・L・ジャクソンとドウェイン・ジョンソン(ロック様v)という、セルフ・パロディとしか思えない無駄に豪華なキャスティング(笑)

 その傍らにはもちろん、「その他大勢=アザー・ガイズ」が存在するわけで、それが我らがウィル・フェレル♪
 ウィルフが演じるギャンブル刑事は「書類仕事大好き」「銃を撃ったことない」ヘナチョコ刑事。
 相棒のホイツ刑事(マーク・ウォルバーグ)は、手柄を立てたくてウズウズしてるけれど、ギャンブル刑事のせいで出動にも出遅れる始末。もう、カリッカリしてます。
 
 ところが、スター刑事たちがド派手なアクションの果てに、ビルの屋上から飛び降りてお亡くなりに……という、「まあ、常識的に考えればそうだよな〜」っていうあっけない最期を遂げます。劇場内、大爆笑。
 その後のスターを目指して、ホイツ刑事もジタバタし始めるんですが……というお話。

 ウィルフとアダム・マッケイのコメディの好きなところは、いかにもアメリカンなものを笑ってくれるところ。2BADな刑事たちのギャグは、その導入といったかんじ。
 ギャンブル刑事(ウィルフ)の愛車がプリウス(しかも真っ赤なの)なんだけど、他の人はものっすごーくプリウスが嫌いなの。
 ともかくアチコチにぶつけられるし、ドアまでとれるし、ホームレスの集団にバックシートで乱交パーティされるし、もー、散々です(爆)
 やっぱりアメリカンの王道としてはハイブリッド・カーなんて、sissyなので憎いなんでしょうか。「省エネなんて、男らしくないぜ!」みたいな。
 
 そのほか、ウィルフの妻がエヴァ・メンデスなんていうギャグもあり。如何にもヘナチョコな感じのウィルフに、ホットなエヴァですよ。これがまたアツアツで、ヤな感じ〜(笑)

 下ネタ、おばかネタ、脱力ネタ、と、隙間無く詰め込んで、クドいくらいに笑わせてくれるのは、さすがにウィル・フェレル&アダム・マッケイ。

 では、この後、ネタバレ込みの感想をば。

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ジャージだけじゃない!(『しあわせの雨傘』感想)

 

カトリーヌ・ドヌーヴが三本線の赤い芋ジャージを着てるよ!

 ……
(つд⊂)ゴシゴシ…… (つд⊂)ゴシゴシ 

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 はじめて映画館でこのポスターを見たときには、思わず無理してアスキーアートを使ってしまうくらい驚いた。
 で、次の瞬間「フランソワ・オゾン監督作品」で、「あ〜」と納得。
 現在、フランスでもっともアテになる監督、オゾンですから、内容も単にドヌーヴ様にジャージを着せただけじゃない面白さに違いない。

 あらすじは、こんな感じ。

 ジョギングが日課で、ポエムが趣味の奥様。夫に「ポティシェ(暖炉の上の飾り壺)」扱いされ、子どもにも「ママみたいになりたくない」と言われる存在。
 そんなある日、心臓発作を起こした夫に替わって、会社経営(雨傘を作ってる。ドヌーヴだからなの?)を任され、思わぬ才能を発揮するが……。

 或る意味、ラストはファーストカットの「ジャージでジョギングするドヌーヴ」以上の衝撃でした。

 以下、「衝撃」を楽しみにとっときたい方のために畳みます。

 


 

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いつまでも後を引く映画、そして歴史(『白いリボン』感想)

「ハネケがついにカンヌをとった作品」と鳴り物いりだっただけに、
「あのドS帝王ハネケ作品が、カンヌとはいえ多数を納得させた映画ってどんなの?」
と、期待しつつも
「どうせ、いつもの怖くて怖いハネケなんだろうな……」
と、怯える気持ちが半々で、
ようやく年が明けてから見てきました。

 結論から言うと、とても面白かったです。
 そして、出来ればたくさんの人に見て欲しい映画です。
 見終わった瞬間の満足だけでなく、それから何時間も何日も経ったあとから「あれは、こういうことだったのか」という発見があって、いつまでもジワジワと後を引く作品です。きっと、一生に心に残る何かがあります。
 これまでのハネケ作品のような、「うわっ、カンベン」っていうシーンもないので受け容れやすいかと……。
 すごく上品で起伏の少ない「八つ墓村」的なかんじ、とでも申しましょうか。

 それにしても楽しさの少ない映画ではあります。非常にストイック。
 農村が舞台だけれどさほど美しく描かれているわけでもなく、美女もハンサムも一人も登場せず、おっぱいのひとつもなく、残酷好きな人のための人体損壊描写のひとつもなく、折檻好きな人のためのシーンも音だけだし、少女との近親相姦的なシーンも明示的ではなく、そもそも戦前顔の暗ーいかわいくない子どもしか出てこない。
 ショッキングな流血も、美しい女優の芸術のための体当たり・本番○メ撮りシーンもナシ。

 この映画で、ハネケは虐待や暴力を描いてますが、「何のために描いているのか」を忘れていないのです。だから、たとえば「少女虐待大好き」な人を喜ばせるようなものは何も写さない。
 ていうか、「見る喜びを極力減らそう」としているとしか思えないドSっぷりです。

 ネタばれ……というか、この映画は「犯人捜し」が眼目でもないので、暗示、というにはあまりにもはっきりと犯人は示されているのですが、語り手の教師とともに事件を追う興味をそぎたくないので、このあとは畳んで。
(以下、人がかわったような文体変化「ですます」→「である」で、続きます)

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